待ち人・和泉

刑務所に入っている深友を、待っています。

三重から帰ったら

手紙が来ていた。

そこには、親族しか面会できないこと、

手紙は毎週金曜日に出せて

月曜日に発送されることが書いてあった。

そして、特例で速達は彼側からは送れない旨も書いてあった。

私の手紙は、6月1日の土曜日に届いていた、とも。

こちら側からの速達は、ちゃんと届くようだ。

せっかく来てくれたのに、ごめんね

と、書いてあった。

謝らせてしまったことに、心が痛んだ。

彼からの返信を待ってから行くべきだったか。

でも、私は、それでも傍に行きたかった。

だから、三重に行ったことに悔いはない。

謝らないで欲しい、と返事を書いた。

私が行きたくて行ったのだから。

初犯刑務所、とは、とても厳しいところなのだな。

親族以外の友人には会えない。

手紙の速達も送れない。

再犯しないよう、厳しくできているのかもしれない。

彼の平穏な日々を願うばかりだ。